このレビューはネタバレを含みます
美しく上質な作品、映画というより作品中にもある通り誰かの語りを聞いてる感覚
歴史と魔神を混ぜ合わせた興味深いストーリーを聞いてるうちに時間が過ぎる前半、本格的にロマンスへ移行する後半
3つの願いを軸に悲しい物語が展開し、どんどんアリシアとの展開が気になってくる
「愛は奪うものでなく与えるもの」人は順応できず体はボロボロに、順応できなかったのはロンドンの環境か、それとも求められた愛か
しかしラストは愛と憎悪の物語にハッピーエンドが訪れてよかった
ストーリーは何とも不思議で、静かで、美しく、心惹かれたが、それは映像もしかり
独特なアングル、ピント、オーラの表現とあまり見たことのないもので面白かった
そしてティルダ様の美しさに惚れる、エルバの膝で眠り目をパチパチさせるシーンはこの世のものとは思えない神秘を感じる
神話、物語らは科学の物語に取って代わられるか
これまで紡がれてきたモザイクの一片、今考えると真実に思えない寓話の中にもどこに真実があるかわからない
未知のものに対し混沌を収めるための人間の語り方に対し改めて興味が出てくる愛の物語だった