春九千

キャプテンハーロックの春九千のレビュー・感想・評価

キャプテンハーロック(2013年製作の映画)
5.0
これ、すっごい良い
こんな評価で終わらせていい作品じゃない

原作、アニメを見たファンからすれば改変も甚だしいかもしれないが、見てない僕からすると傑作中の傑作

まず言う事があるとすれば、その映像だろう

数十億もかけたのに恥じないCG、息を呑む美しさとは正にこのこと、半端ない映像美
人の動きも滑らかで、細かい描写が最高

キャラクターの造形や変わり果てた地球など、ふとした時に見える松本零士風の作画もいい

そしてストーリーもいい
枯れゆく人類、帰る故郷もなく、どこまで行っても何もない

そんな中、永遠の命を持つ男との旅で見つけたのは一瞬の力
たった一瞬の、儚い命の中にこそ永遠があるのだと

ナミのシーン、花のシーン、スペースオペラとは裏腹に切ない場面が多く沁みる

日本での興行収入は5億円と大赤字だったが、フランスやイタリアなどではそれを超える良い成績だったそう

僕のように原作をあまり知らない人から見れば素晴らしい作品だったということなのか……
春九千

春九千