幽斎

デッド・クリフの幽斎のレビュー・感想・評価

デッド・クリフ(2019年製作の映画)
2.2
この作品を友人と語る時、明らかに話が嚙み合わない。私は2019年アメリカ製「デッド・クリフ」。友人は2009年フランス産「デッドクリフ」おい!@エンタテインメント(笑)。「デッドクリフ」も支離滅裂なスリラーだが、ソレが傑作に見えるダメ映画。

山岳スリラーと言えば1993年「クリフハンガー」未だにコレ(バーティカル・リミットとか無くはない)。時流は「運命を分けたザイル」の様なノンフィクションが中心で、今の撮影技術で面白いおバカ映画も観て見たい。余談だが「クリフハンガー」は元「ランボー」の脚本、続編もCliffhanger 2 The Damとアナウンスされたが実現せず、その脚本はダムをトンネルに置き換え「デイライト」として映画化。

見所はドジっ子の迷走ぶり。新人レンジャーなので地図を無くす、いやいやスマホが有るだろう。と思ったらSNSのやり過ぎで、電池が無くなる。無線で連絡を取り遺体発見を報告、その後落として壊れる、いやいや落として壊れる装備品を支給するなよ。サバイバルを期待したら違うジャンルに突き進む。主人公と脚本の双方が迷走しており、一体何を見せられてるのか意味不明。

友人は「本物の熊が出たぁー」と喜んでましたが、彼が言うには「熊映画」は地雷確定らしい。US版ポスターには往年のジャンル映画「グリズリー」顔負けの熊さん全力アピールしてるので、居ますからね、この手がお好きな方(褒めてます)。死体の描写は意外とリアルで、スリラーとして観れば「その山には幽霊が出る」の仲間の言葉とか、無駄な伏線は意外としっかり張られ余計始末が悪い。

本作は「サウス・バイ・サウスウエスト2019」で上映された。通称SXSWとして有名でテキサス州オースティンで開催される「イベント」(笑)。今年は150作品が上映されたので、こんな作品も当然紛れ込む。それを本気の「映画祭」の様に宣伝するのも如何なモノか。良い所を挙げてくれ、と言われればドジっ子のポンコツぶりに「萌える」初めてのお使い的な気分で見れば、ヒロインは意外と可愛い(友人はケツがデカいと喜んでた)ので楽しめるかも、私は無理。

駄作でもしっかり掘り下げてレビューするが今日は特に疲れた、早く寝よ(笑)。
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