映画を観てこんなに泣いたのは久しぶり。
泣ける映画＝良い映画だとは思っていませんが、この作品はとても良かったです。
正直、序盤は割と退屈でした。
学生時代に付き合っていた同性者が子供を連れていきなり現れて、何故か一緒に住み始める。
あらすじを深く読んでいなかったせいか、ラストがどうなるのかばかり考えていました。
しかし、松本若菜さんが登場してからは一変。
物語の複雑さが見えて作品に集中させられます。
LGBTQがテーマだけれど、それだけではない。
人を愛すということ、子育てをするということ、相手に寄り添うということ。
大切なことが多く詰まった127分でした。
今の日本があの村のような環境ばかりだとは思いませんが、緒方さんみたいな人が少しでもいると信じて生きていきたいです。
私自身、観る前は少し敬遠してたのも事実です。
同性愛がテーマだったからかもしれません。
しかし、そんなことで一歩引くのはナンセンスであり、間違った価値観に少なからず捉われていたのだと気付かされました。
今泉力哉監督作品、やっぱり好きです。
「パパはしゅんくんのことが好き、しゅんくんもパパのことが好き、どうしてそれが変なの？変じゃないよね？」
