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禁断の惑星のkarmapoliceのレビュー・感想・評価

禁断の惑星(1956年製作の映画)
3.3
Forbidden Planet:フレッド・M・ウィルコックス監督、シリル・ヒューム脚本、ウォルター・ピジョン、アン・フランシス、レスリー・ニールセン出演、1956年作品。

意外と楽しく鑑賞。これジャケットと邦題を観るとアングラ色が強そうで、なかなか観る気になれなかったがようやくの鑑賞。まあ「2001年宇宙の旅」以前のSF映画でチープさや古臭さは感じるものの、美術や衣装はスッキリしたデザインばかりで、この当時にしては随分と垢抜けていたのではなかろうか。現在のSFにも通づるものがあるし、全然アングラな要素はなかった。効果音の電子音も50年代とは思えない程斬新で、個人的にリアルタイムで若干のイメージのある70年代のSFものと大差がないように思った。

アイザック・アシモフのロボット工学三原則の影響を受けたロボット「ロビー」も人格のあるキャラクターとして確立されていて楽しい存在だと思う。スター・ウォーズ「R2-D2」にも影響を与えているらしいが、頷けるものがあった。

全体的に躍動感が全くない静けさが特徴でもあり、退屈な印象を受けるのは致し方ないところでもあるかも知れない。一度は観ておいて良かったと思う。
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