16年にも渡って独裁政治を敷いていたパク・チョンヒ(パク・クネ元大統領のお父さん)は革命の同志であり側近のKCIAキム部長に暗殺されてしまう…なぜそうなったかを描く韓国現代史ノワール。韓国現代史の作品は「タクシー運転手/約束は海を超えて」「工作/黒金星」などほぼハズレなしで面白いですね。
何というか独裁者の哀れな最後というか…独裁であるがゆえに色々な人から恨まれ、腹心の部下も裏切るのでは?と信じられずに友達もいなくてイエスマンの部下と飲む酒は美味しいのだろうか?そこまでして権力にしがみついて本当に幸せな人生だったのか?と考えさせられてしまいますね。
ちと関係ないですが、「キム部長のつくるお酒は美味い」というシーンがいまかなり少なくなったザおっさん接待で笑ってしまいました。
あとイ・ビョンホンってこんな演技上手い俳優だったんですね…そりゃハリウッド行きますね。イ・ビョンホンの演技に魅入ってしまいました。特に暗殺した直後に血糊に滑って転んでしまうところはリアル過ぎて息を呑みましたね。
この後韓国は再び軍事独裁政権復活と民主化への道のりはまだ遠かったのでした。この直後は「ソウルの春」に繫がっていきます。