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KCIA 南山の部長たちのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
3.8
原題『남산의 부장들』 (2018)

監督 : ウ・ミンホ
脚本 : ウ・ミンホ、イ・ジミン
撮影 : コ・ラクソン
編集 : チョン・ジウン
音楽 : チョ・ヨンウク
出演 : イ・ビョンホン、イ・ソンミン、クァク・ドウォン、イ・ヒジュン、他

1979年にソウルで起きた“朴正煕(パク・チョンヒ)暗殺事件”を綴った実録小説を原作とした、当時独裁者といわれるほどの強権を振るった韓国のパク・チョンヒ大統領が、右腕といえる直属機関・中央情報部のトップ、キム・ジェギュに射殺された歴史的大事件を描いたポリティカル・スリラー映画。

「政治劇」映画。
もしくは
「ヤクザ」映画。

リアリティを重視し、1人の人間の感情の流れごと真正面から捉え、あえて抑制を効かせた演出と距離感が醸す緊張感ある作品で、"朴正煕暗殺事件"の事実関係、予備知識を入れておいた方が、本作の独自解釈含めて面白いかも知れません。

イ・ビョンホンの抑制の効いた演技がギュピョンの微かな変化を表情豊かな目と顔で見事に表現していてホント素晴らしかったですし、
あのシーンの血で滑って転ぶ演技演出は、奇跡的で、現在の「韓国映画」と「日本映画」との埋める事が出来ない歴然とした「こりゃあ、今の日本映画が韓国映画にはかなわねぇわけだな…」と言わざる得ない演出の凄みの差を見せ付けられた瞬間…
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