さといも

KCIA 南山の部長たちのさといものネタバレレビュー・内容・結末

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

はじめて見ました。
面白かったです。

1978年韓国で実際にあった大統領暗殺をテーマにした映画。
元KCIAのパク部長はアメリカで現政権の暴露をしようとする。それに激怒する大統領は現KCIAのキム部長に問題解決の指示を出す。
ガタつく政権では日に日にデモや不正、疑惑が渦巻いておりキム部長は常に疲れていた。そんな中、これからどうするかを決断する。

現代からほんの40年前でこんなことになっていたとは知らなかった。
キム部長が最後まで大統領に語り掛けるのが印象的、あの時点ではかつての友人を殺してしまい、盗聴によって自分はほぼ見限られていることから暗殺を決行する覚悟をしていた。それでも革命の思い出話をし諫言したのはできればやりたくなかったのかと思った。
ラストシーン。エピローグのナレーションを合わせると、暗殺を終えてこれから権力を掌握しなくてはならない場面で「もう終わった」と繰り返し呟いていたり、おもむろに車で飴を食べたりしたのは、彼の中でもう疲れてしまったのではないかと思う。KCIAではなく軍部に行ったのは民主化をするのは自分以外の誰かに託せればそれで良かったのだろうと思う。

非常に面白い映画でした。ただ全体的に暗くて疲れたおじさんが終始出てくるので体力は結構使うことになりました。
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