さといも

バジュランギおじさんと、小さな迷子のさといものネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

劇場で観てよかった。
とても面白かったです。

インドの青年パワン(バジュランギ)は熱心にハヌマーンを信仰する青年。ある日彼は迷子の少女(ムンニー)と出会う。やむを得ず自身で面倒を見るが、ある日、彼女がパキスタン人であることが判明。また、運悪く大使館が封鎖されてしまい正規の方法でパキスタンへ入国することが難しくなってしまう。それでも少女と過ごした日々は青年に何がなんでも彼女を家族の元へ送り届けることを誓う決意をさせる。バジュランギおじさんと迷子の少女が家へ帰る旅が始まる。

本当に良かった。主人公パワンがとにかく愚直で正直でいいヤツ。それらがインド映画独特な「歌と踊り」や「過剰な演出」とうまく噛み合い、旅先の人々だけでなく観ているこっちまで「あいつ本当にいいヤツなんですよ!」となってしまい。最後は彼を応援していた。

意外だったのがカースト制やインドとパキスタンという非常に難しい題材があがっていたこと。正直自分には知識がないので純粋に「最高の映画だったな」と楽しめたが、当事者の人々や詳しい人々にはどう映ったのかは少し気になった。
あと、ムンニー。アクセサリーが気になるのかもしれないけど盗みはよくない。パワンもびっくりしちゃってるし神様に謝ってる…。

現実は映画のようにうまくはいかないだろうけど、ひたむきな姿勢が誰かの心を動かすというのは少ないながら自分にも経験としてあった。だからこそ、ただただ、愚直に正直でひたむきなバジュランギおじさんの姿に心が打たれたのだと思う。
本当にいい映画でした。是非劇場で観て欲しい。
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