がーひー

シン・ウルトラマンのがーひーのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
4.5
序盤はシン・ゴジラテイスト強めで、テンポ良く話が進んでいって、
中盤はシン・エヴァンゲリオンテイストが強めで他の映画では見ないような演出が目白押しだった。
終盤ではウルトラマンシリーズが培ってきたアクションやスケール感が満載だった。

これだけでも圧倒されたのに終始「特撮」にはこだわっていた気がする。
こんなことあったらいいなという「空想」も盛り込んであったので、「空想特撮映画」というサブタイトル以上にこの作品を形容するものは無いと思います。

原生人類は、始めは未曾有だったものに対していつしかそう思わなくなる。禍威獣然りゼットン然り。これは今の世の中を象徴してるような気がした。
分からないものを分からないままで認識して日常を過ごすのもそれはまた平和なのかもしれない。
それを解明しようとすると絶望やあらぬ欲望を掻き立てられるのもまた原生人類だと思う。
だけど、それでもなお平和を維持しようとする光が残っているのを見て、ウルトラマンは人間を好きになったんだと感じた。痛みを伴ってもなお。

痛みを知るただ一人であれ
M八七/米津玄師
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