おはる

シン・ウルトラマンのおはるのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.4
「割り勘でいいか?ウルトラマン」

愛するホモ・サピエンスを守るため、ウルトラマンが立ち上がる!的な話。

特報を目にしてから、ずーーーっと楽しみにしていた本作。期待値が高過ぎたせいなのか、個人的には『シン・ゴジラ』のフレッシュさや面白さには及ばなかったかなあと…。

色んな方の感想をみるに、初代ウルトラマンを履修しているか否かで評価が分かれてしまうのかもしれないなあと感じた。自分は遠い昔に全話観たはずなのだが、覚えているのはせいぜい「ゼットンがなんか怖かった!」という具にもつかないものであったため、散りばめられていたであろう様々なパロディやオマージュに全く気付くことができず。
まあその辺を抜きにしても、色々と詰め込み過ぎてストーリー展開がいくらなんでも雑じゃねえかなって。あの二人にバディとしての絆が生まれる余地なんてなかったやろがい!みたいなのが多すぎて萎える。どうせなら一つひとつの出来事を丁寧に描いて連作にでもしてしまえばよかったのになあと感じなくもないが、そうすると完結するまで何十年も待たされるエヴァの二の舞か…。
あと某SNSでは有岡君演技上手マジ最高ー♡みたいな感想が結構見受けられたのだが、割と重要な役どころである故、もっと上手な役者さんであれば映画の質はグッと上がったのではないかなーなんて思ったり思わなかったり。あくまで個人の感想ですがね。

まあそんなこんなで色々と言いたくなる本作だけれども、台詞やキャラクターデザイン、カメラワークなんかはシンゴジ同様にエヴァ風味があって、ああ庵野秀明だー!ってなってちょっとテンション上がった。とりわけウルトラマンvsメフィラス戦はメフィラスの造形のエヴァっぽさや工業地帯っぽいロケーションも相まって『シン・エヴァンゲリオン』感が凄いと思った笑
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