たく

シン・ウルトラマンのたくのネタバレレビュー・内容・結末

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

そこまでネタバレにならないかもしれませんが、不快な想いをさせてしまう人もいると思うので隠してます…
基本的にとてもとても手をかけて、大切に作られたものです。試行錯誤の跡もあり、大往生です。

けれども。

お題ウルトラマンでエヴァ実写化のプロトタイプを作ってみた
〜ウルトラマンファンが喜ぶ小ネタを添えて〜

終盤の人々の日常を映すシーンとかエヴァだけど好き。病室の浅見さんがミサトさんでミサトさんは好き。

小学生の時に弟とウルトラマンシリーズはレンタルでほぼ観てましたけど、あぁ期待なんかしたからいけない。

ウルトラマンって、寓話的でありつつもどこかリアリティがあり、社会に向けた毒や愛のある大人な作品だと思っていたので、お話もですけど、余りに精神が幼いキャラクターばかりで違う感。

せめて、ラストはポカーンとさせないで欲しかった…これは、もう愛もない。

こんな沢山CG使えてキャラクターの強いコンテンツなのに世界に飛び出せない、どこまでも内向きで同人感が勿体ない。。。
(こんな奇怪かつデザイン性に富んだ怪物が外国で大暴れしたらファンタスティックですよ!なんて思うけど…)
理屈を詰め込んだ頭でっかちバトルが何処か空虚で、デスマッチ!と謳って子供たちの瞳をキラキラさせてくれたウルトラマンは不在。(この世代は守られて当然だったからかな?なんて飛躍を感じるくらいに温度差を感じる。。今の子供たちがワクワクできる作りではない気がしてしょうがない。。) ヒロイックなウルトラマンに勝手なロマンを投影し、宇宙恐竜だって命があるのに兵器として扱って俗物的になった。愛が歪でグロテスク。
あの頃のウルトラマンを作っていた人達は出来うる最大限の手段で最高のものを子供たちに観て欲しい。見せたい。思いでモノ作りをしていたのではないだろうか?大人になった彼らが作って観て歓喜する物は、本当に、大勢の後輩たちの心に残る物になり得るのか?

ウルトラマンは、何故、そんなに人間が好きなの?守ってくれるの?今でこそ、その新しい答えが欲しかった。それが例え不変でもいい。
シンで魅せて欲しかった。
なんてことを期待したのがいけなかった。
たく

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