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シン・ウルトラマンのNYのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.9
待ち望んだ公開の翌日にIMAXシアターで鑑賞。内容はネタバレしないようにコメント欄に付記。以下はストーリー以外の感想。

*シン・ゴジラとは似て非なる作品。前者が黒澤明監督風のこってりしたステーキなら、本作は軽快でちょっと危うさもある岡本喜八監督の洋食のようなアクション喜劇?

*キャメラワーク、撮影は明らかに実相寺昭雄演出を意識している。クローズアップの多用とかローアングルとか外星人との会話の応酬や対面での会話とか…

*戦闘シーンは数多く、特に前半戦の描写は創意工夫に溢れて心震える。その分、台詞劇がシン・ゴジラを意識し過ぎたのか、様式美と化していて、若干冗漫に思われた。もう少し禍特対の関係の掘り下げをし、テンポを上げられたかも。

*一部で物議を醸してる性的描写だが、男の自分の感覚が古びてるのかも知れないが、それ程不快感は感じなかった。長澤まさみは、モチーフのフジ隊員の溌剌さ、自由奔放さ、女性らしさを上手に演じていて、現代的な女性像も加味されていたと思う。ただ、カメラアングルに若干の意図(受け止め方によっては悪意とも取れる)は確かに感じたのも事実。

*続篇には期待したい。ただ外星人の侵略戦争がメインテーマならシン・ウルトラセブン、友情だけではなく、家族や恋愛についても描くなら、シン・帰りマンと作品をキチンと分けてほしい。

*劇伴サイコー。アゲアゲになりました。できれば合唱付き楽曲も入れてほしかった。米津玄師さんもしっくり来てました。

*開始5分は必見。絶対に上映時間を間違えるな!

とにかくオリジナルTVシリーズを全話観たことがある人は映画館に走るべし❗️
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