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シン・ウルトラマンのtkm930のレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.7
言わずとしれた、庵野監督のシン・ウルトラマン。

【面白かったポイント】
1,「シン・ゴジラ」を彷彿とさせるセリフまわしと演出。
 「シン・ゴジラ」で見せつけられた、あの独特なカットと演出は健在!頭の入りからぐっと引き込まれる演出でした。
 最初から「シン・ゴジラ」からの繋がりが示唆されていましたが、そのままの流れで「禍特対(かとくたい)」の設立から「禍威獣」との戦いを描かせる流になっていましたが、そこのワクワク感がたまらないものになっていました。

2,あえての特撮な絵作りと戦闘シーンと、現代の3D的な演出との組み合わせ
 「禍威獣」との戦闘は、不思議とどこか懐かしいような映像になっていました。自分はそれほど特撮を見ていたわけではないのですが…あえてそういう演出がされていたのでしょうか?
 ただ、古臭いという印象はなく、これもまた新しい演出のような気がしました。

3,テンポの良い展開
 次々と新しい「禍威獣」が出現してきてしまい、そのテンポが非常に良かったです。若干早いとも思いましたが、次から次へと驚異が襲いかかって、政府も「禍特対(かとくたい)」の面々もてんやわんや。その流れがまた面白かったです。
 全く落ち着かず、次から次へと現れる厄介な「禍威獣」たち…それに対してどう立ち回っていくのか。それが常に問われているような内容でした。

ただ、最後はもっと盛り上がりがつくれたのではないかと、少し残念に感じましたが、どうやら放映された「ウルトラマン」の流に忠実だったようですね。TVシリーズと映画でまとめるのは大変だったと思うのですが、流れを知らない自分でも楽しめる映画でした。
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