akayuki

1917 命をかけた伝令のakayukiのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.2
第一次世界大戦時、まだ若きイギリス軍兵士二人が伝令の任務の為に戦争の最前線へと赴く姿を追う戦争ドラマ。
今年のアカデミー賞で撮影賞、録音賞、視覚効果賞と三部門受賞。
受賞した通りでとにかく映像と音に驚かされた。
死体の生々しさに気持ち悪くなったり、銃弾の音に体を震わせたり。
何度も自分があの場にいるかのような錯覚にとらわれるほど戦争を体験させられた。
全編ワンカットに見せる撮影と戦地を再現する技術力、ここまでリアルな映画を完成させたことに脱帽、凄いとしか言葉が出ない。

兵士の一人スコフィールドの成長ドラマとしての見所もあり。
始めは伝令の任務に尻込みする様子を見せたスコが、もう一つ大事な伝令を背負ったことで強い意志を持ち始める。
強い意志さえあれば人はがむしゃらに立ち向かっていける、人間の底力のようなものを見せられました。
チェリーの花が印象的で、あの花が舞い散る中で苦しみ泣く姿には胸を締め付けられましたね…。

アンドリュー・スコット、コリン・ファース、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチと豪華英国俳優が続々とワンシーン登場するのも贅沢。
マーク・ストロングが素敵な上官で癒されました、軍服も似合っててまた良い。

メイキング映像たっぷり見せてほしい。
BD特典に期待します。
akayuki

akayuki