「なんだか…1枚の絵画を見ているようでしたね…」
…あ、今誰かおならした?
以下、すかしっ屁(音のしない放屁)です。
“移動”する様を俯瞰する視点はオープンワールドのTPSっぽい。
二人組っていうのも「これどっちかがどうにかなっちゃうんだろうな、予告編でめっちゃ走ってたのどっちだっけ、あぁ、なんかもう考えんの野暮だ…」ということで素直にドキドキハラハラ。
一方で、“一枚画”だからこそ視点の誘導とか同じモチーフの多用、円環を意識した全体の構成が絵画っぽい印象もあったりして。相変わらずお美しいですな。
あと、これはインタビューとかにあった訳では無いので個人的な解釈ですが、ラース・フォン・トリアー監督の「ハウスジャックビルド」的なメッセージも感じました。
腐肉と泥と硝煙の混じる地獄のような沼に、燃えさかる教会に、時折、圧倒されるような美しさを感じる。
“腐敗の美学”までの極論じゃないけど、美しさは倫理観とは別だよね。
上記の観点で見ると、ジャンル映画なのにめっちゃ美しかった007スペクターと地続きな感じがした。