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1917 命をかけた伝令のmocaのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
5.0
1917年、第一次世界大戦の真っ只中にあったヨーロッパ。
第一次世界大戦における西部戦線は塹壕線を中心に戦争が繰り広げられた場所。
ドイツ軍と敵対していたイギリス陸軍側の映画です。
イギリス軍側の若い兵士二人が、味方の兵士の命に関わるとても重要な情報を離れた場所にいる連隊に伝えに行くという任務を与えられます。

本作のストーリーはフィクションということですが、イギリス軍で西部戦線の伝令を務めていた監督の祖父から聞いたエピソードを多数用いているそうです。

撮り方にかなりこだわっているようで、ワンカットのように見えるように撮影されたようです。
しかし、ほとんどワンカットじゃないのかという感じでどうやって撮影してるのか感心しきりです。
観てる限りは二度ほどしか映像を切ってないように思えるほどでした。

内容は至ってシンプルで淡々とした撮り方でありながら、その中に細やかな心理描写などがあり、見てる人は自然と感情移入させられる。
伝令の任務で目的地までずっと歩きながら困難に直面していく主人公をカメラでずっと追ってるからこそリアリティがさらに増します。
終盤に向けて主人公と同様に気持ちが高ぶり圧巻でした。
素晴らしいとしか言えない。

主演のひとりジョージマッケイさんも素晴らしい演技をされてます。
以前は脇役で出演されてた映画しか見たことがなかったので、彼の演技力に驚きました。
これからの彼の活躍が楽しみです。
また終盤に出てきた二人の俳優さんのチョイスが最高です!
個人的に大好きなイギリスの人気俳優さんの登場は素敵なサプライズでした。
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