猫

おもかげの猫のレビュー・感想・評価

おもかげ(2019年製作の映画)
3.6
原題は『母』

冒頭の舞台と10年後の舞台の差に、まず驚く。
まだ探し続けているのだろうか?その後どうなったんだろうか?
何も知らされない観客は考え続ける。
もしかしたら、拐われた息子?それとも……?彼が気付いてしまった事は予想外。
彼が恋した事も予想外。
でも彼女は
母なのだ、女ではなく。
迷い苦しみ、消えない
消せない思い出を振り払う毎日。そこに
息子を見いだした時の安らぎ……
話はフランス人ならではの展開を。
(年の差は恋には無用!笑)
後半、もう一つの疑問が解消される。
え?
私だって許せないよ、、、
どうして自分だけ……
ここで原題が効いてくる。

もう一人の母の登場、
それで少し頭が冷やせたのか?
いや
最後にジャンがジャンの道を選んだことで
呪縛が解けたのか?
少し疑問が残ったけれど
彼女にとってはよかった、と思った。
幸せになって欲しい。
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