ロドリゴ・ソロゴイェン監督が2017年制作した短編「Madre」を冒頭に使用し、息子を失った母親の10年後を描いた再生の物語。
原題:Madre(意味は母)
(2019)
スペイン人のエレナ(マルタ・ニエト)は、元夫と旅行中だった6歳の息子イバンから、パパが戻ってこないという電話を受ける。フランスのビーチからのこの電話が息子の声を聞いた最後で、息子は行方不明となる。
10年後、フランスの海辺のレストランで働く39才のエレナは、息子の面影を宿したフランス人の16才の少年ジャン(ジュール・ポリエ)を見かけて接近。
親子と言うより恋人のように見える二人の関係は、子どもの家族やエレナの恋人など周囲に波紋を広げていく……。
「イバンに似てる。でも君の息子じゃない」
マルタ・ニエトは、子どもを失って子どもの面影を求める気持ちを押さえきれない、心に深いキズを受けた母親を好演。