このレビューはネタバレを含みます
ほとんど音楽なし、主人公のセリフもほとんどなしの白黒映像。
生々しくて残酷で理不尽…そんな約3時間。
結構胸糞悪い描写も多く、正直体力(メンタルも)を削られたけど映画館で見るべきものを見た感じでエンドロール後誰も話さないのが印象的だった。
「ユダヤ人」
この事実だけでどこに行っても理不尽な扱いを受ける。私ならすぐに死を選ぶような辛い扱いを受けても「生きる」主人公の「生きて家に帰る」ことへの希望が大きすぎるのに実際に帰った後、また「ユダヤ人」である事で傷ついた全ては元に戻らなくて正直見ていて辛く苦しくなった。
この手の生々しい内容が世界的に取り上げられるようになったことに時代の前進を感じるとともに、知るほど戦争以上に平和が遠く心も体も何もかもボロボロになることはないと思う。