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Kinetta(原題)のsonozyのレビュー・感想・評価

Kinetta(原題)(2005年製作の映画)
3.0
奇才ヨルゴス・ランティモスのソロ監督デビュー作。
舞台はギリシャのビーチリゾート地キネッタのシーズンオフのリゾートホテル。

メインは3人。
いずれも名前は出てこず、セリフも少ないのでしばらく何者たちなのか読み取れない。笑

ホテルの部屋に住み込みで清掃の仕事をしている女A。
近くでフォトショップを経営するカメラマンのヒゲ男B。(ジャケ写は彼の後ろ姿)
BMWマニアで、いつも中古車雑誌で次買うBMWを探してる、ホテル暮らしの正体不明の男C(のちに刑事らしい事が分かる)。

3人は空き地に集まり、Bがカメラを回し、Cが監督&犯人役、Aが襲われる役で、とあるシーンのカメラリハみたいのをやるので、自主映画でも作っているのか?と思いきや、どうやら海岸で女が殺された事件の再現映像を撮っているようだ。

殺される役のリハなので、Aは肩を痛めたり、脚を怪我したりして、Bが病院に連れていったり介抱したり。BはAを愛しているようにも見えますが2人はほぼ会話もせず、なぜこんなことをやってるのかは不明。笑

Cはホテルの部屋で、何人かの女の面談みたいのもやっていて、じわじわと全裸にさせたり、変な動きをさせたり。(彼女たちはBの店で証明写真を撮りCに提出してる。笑)
Cはゴーカート場にも通っていて、彼女たちも連れて行ったりする。
彼女たちはホテルの閑散としたレストランでファッションショー風のシーンに登場しBが撮影してますが、これも再現映像の一部なのか...なんじゃこれ。笑

オープニングは車が横転し中に人がいる事故現場を呆然と見ているBが、音楽が流れていたカセットテープを抜き取り、それを聞きながら歩き出し、墓地でとある墓の前に立つというシーン。(意味は解明できず)
この曲はBのバンの中でAと2人静かに聴くシーンにも出てきます。
「Mi Mou Pis Tipota」(Tzeni Vanou & Trio Belkado)という哀愁を帯びた曲。
https://youtu.be/cmlS2LkyDU4

意味不明な作品、好きですが、本作は最初から最後まで捉えどころのない作品でした。ヨルゴス・ランティモス、やっぱり頭おかしい。笑

英語字幕にて
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