危険オタク狂気トラボルタが120%堪能できる怪作。もはやトラボルタなのかすらわからなくなってくるレベルで見た目から喋り方から役に憑依する表現力は凄い。かっこいいトラボルタは1ミリもないですが役者魂炸裂なのでトラボルタ推しは是非。
最初はムースのストーカー行為がエスカレートしていって相手困らせるみたいな一方的なヤバい話なんだとばかり思っていたけど、ストーカーされる側もなかなかの嫌味な奴だったりするのでどこにも感情移入できず。むしろやられ放題言われ放題のムースが少し可哀想に思えてくる不思議。
一度火がつくと止められず、善悪の判断ができず、超えてはいけないラインを軽々と超えてしまう、あまりにも純粋で脆いハートのムース。ストーカーとファンの境界線がわからなくなり、行くとこまで行ってしまい、最終的にとんでもない仕打ちを受ける。それでも自分がどれほどの間違いを犯したかはわからない。ストーカー行為は絶対ダメだめだしムースの行動も絶対ダメだけど、そのやるせなさにどこか切なさを覚えてしまうラスト。多分最初にちゃんとサインしてあげて家を特定しなければこんなことにはならなかったのでは…
「ザ・ファン」とかでもそうだったけどスターのセキュリティがガバガバなのおかしい。しっかりしてほしい。
