Rani

詐欺師のRaniのレビュー・感想・評価

詐欺師(1955年製作の映画)
4.0
「名作と言われる映画ってやっぱある程度名作なんやな」と。インドの人間でこの映画を知らないやつ、物心ついてない赤子しかいない。それぐらい有名な映画。

貧民が裏社会で成り上がっていく構図は同じラジナルものの『放浪者』(1951)と似てるけど、こっちのほうが明るくてハッピー。

超超超有名曲、おいらの靴は日本製、だけど心はインド製こと『Mera Jootha Hai Japani』はみんな大好き愛国ソング。チャップリンにバキバキに影響されたラージさんのコミカルな動きが楽しい。Aメロ、Bメロ、Aメロ、Bメロ…の2パターンがひたすら繰り返されるのと、あのピ〜ヒョロヒョロピ〜ヒョロヒョロって笛の音が頭に残りやすいのも流行った理由にあるかもね。
でも個人的には雨の中、ラジナルが傘をさしたりささなかったりしながら歌うPyar Hua〜のほうが好き。途中出てくる子供3人の中の、1番のちびっこちゃんがラージさんとこの次男のリシくんだったりします。後に「チョコレートで買収された。ナルギスに」などと語っております。


1番の見どころは日本語というテイで謎のインチキ声調言語を巧みに操るラージさん。オハヨーゴザイマスオハヨーゴザイマス
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