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バーナデット ママは行方不明のクリームのレビュー・感想・評価

3.8
これは思ってたより全然面白かったです。「TAR」とは違った可愛いらしいケイトの魅力が満載でした。ホントに何を演じても楽しませてくれる素晴らしい女優。内容は、1人の女性の再生ストーリー。

バーナデットは、夫エルジーと15歳の娘ビーとシアトルで暮らしています。ビーが成績でオールSを獲ったご褒美に家族で南極旅行を決定。バーナデットは人間嫌いで、行きたくないけど、愛するビーの為、秘書代行サービスでインドのマンジェラに、渡航チケットの手配等準備を依頼します。 隣の家のオードリーとは、対象的な性格ゆえトラブルが絶えません。そんな中、バーナデッドは情緒不安定になって行くのでした。



ネタバレ↓



才能のある建築家だったバーナデッドだが、病弱なビーを育てる事に専念。夫は仕事人間でほぼ家にいない。ビーとバーナデッドは親友のような関係だった。寄宿学校に行くと言い出したビーへの心配や旅行や隣人トラブルで情緒不安定になり、奇行が目立ち始めたバーナデットをエルジーはカウンセラーに相談。エルジーは、南極には自分とビーだけで行くから、治療を受けて欲しいと言います。バーナデットは、逃げ出し、犬猿の仲だった隣人のオードリーに助けを求めます。 オードリーは何故か彼女を助けてくれました。
南極旅行に合流する為、1人南極に向かったバーナデッドは、海洋生物学者のベッキーと知り合い、彼女の元夫が観測拠点のドームを作り直そうとしていると知り、基地へ乗り込みます。そこでの責任者エレンに、新しい観測基地の設計を任せて欲しいと嘆願し、バーナデットの経歴を知った彼女は許可します。
バーナデッドを追いかけたエルジーとビーは、やっと彼女を見つけます。
5週間、基地に滞在する事が決まったバーナデッドは、家族の了解を得る為、電話をかけます。そこへ2人が駆け寄り、3人は抱き合い喜ぶのでした。

バーナデッドは、情緒不安になりますが、建築への情熱を思い出し、自分を取り戻します。精神的なダメージって、何かのキッカケで良い方向に向かう事もある良い例かと思えました。勿論、コメディなので、あり得ない設定ですが…。バーナデッドは我が儘で嫌な女だったりするけど、可愛げがあって、ビーやエルジーへの愛があるので、応援出来る女性でした。ビーとの信頼関係がとっても良かったし、time after timeを2人で熱唱するシーン良かったです。
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