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ブリング・ミー・ホーム 尋ね人のsnoopanのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

看護師の女性が主人公。
6年前に当時7歳の子供が失踪し、
夫と共に探す活動を続けていた。

そんな中、いたずら目的のガセ情報によって夫が交通事故に遭い死亡。
生きる希望を無くし、
自殺も考えていたある日、
有力な目撃情報がよせられる。

その目撃情報の場所というのが、
身寄りのない子供を預かるというテイで強制労働させている釣り場だったーー。

◆以下自分の解釈
・創作活動を手伝ってくれる青年
笑顔すぎるなと感じたのですが、
自身も両親と生き別れていて「もう2度と捨てられたくない」と言っていたし、
トラウマから笑顔が張り付いていたという表現のはず。

・主人公
息子の幻覚をみたり、
夫を亡くした後も夫の幻覚を何度も見ていた。


・ラストについて
みなさん「ラストで報われて良かったね」というコメントされてる方が多いようですが、
僕は少し違って感じました。

囚われていた少年ユンスはやはり息子のヨンスで、
①そのまま自殺してしまった→幻エンド
②エンディングは主人公が現実を受け入れられず幻覚を見ている
③ジフ(流れで引き取った子)にヨンスは死んだと言えてない

理由
①前述の通り、監督が間接的にメッセージ入れそう(主人公が幻覚を見るシーンが不必要に何度も出てくるのが前フリ)
②ユンスがキム・ヨンスと囚われている間に床に名前を彫っていた
③ラストのヨンスの語りで「僕 たち 」
「お母さん」と言っている


別件
ジフを単純に引き取るエンドはやめてくれーと思いながら観てましたが案の定。
視点としては「両親が子供をどれだけの歳月がかかろうとも探し続けている」だったはず。
であれば、ジフを引き取って、両親を一緒に探すというエンドであるべきだと感じました。

子ども(ジフの)視点で見たら極悪環境から愛情のある環境になって救いがありますが、
実の両親視点では何の救いもありません。
主人公は誰よりもその感情が分かるはずなのに。
(そしてその気持ちがあるから悪役との対比が引き立つ)

それってこの映画が全体を通して言いたいことがブレちゃった気がして残念です。

実際、笑顔の好青年(名前忘れてしまいました)が実の家族(叔父叔母)に出会い、
「自分は捨てられたと思っていたが、
両親はずっと捜索していた」というシーンも描かれていました。

ですので、最後まで
「実の両親と子供が生き別れてしまっている」
「両親はなんとしてでも見つけたい」
こういう部分を紐づけて欲しかったなぁと思ったので評価下げてます。
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