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東京少女のkassyのレビュー・感想・評価

東京少女(2019年製作の映画)
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第41回PFFアワード2019入選作品

8分間の短尺の中で、女の子のスピード感の溢れるモノローグとテンポ感のある編集で映像をミックスさせ、現代の20歳の女性像を描き出す。

アイディアが出来たら低予算で工夫してどんどん撮るというスタイルで、沢山の作品を作り出したうちのひとつ。
モノローグは男性である監督がベースを作り出し、出演者の女優さんが自分の体験などを織り交ぜて作り出したとの事。

文字の羅列やスピード感はYoutubeやTikTok世代の動画感がありながら、いわゆるシブヤ的な映像があるので逆に前時代的にも感じる。新しいようでいて90年代感があるのはシブヤの109、スクランブル交差点はもはや平成の象徴に感じるからだ。

どうやら新しい時代になるらしいとつぶやく彼女。令和の女性を象徴するものは何になっていくだろうか。

自己中心的に愛を求め、自己中心的な関わり方を求めるモノローグは直接的で面白かった。
もう少し長尺も見てみたい。
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