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カラーパープルのkassyのレビュー・感想・評価

カラーパープル(2023年製作の映画)
3.5
1985年にスピルバーグが製作した『カラーパープル』をミュージカル化したものを映画化
スピルバーグ版は未視聴

特に情報を入れずに見た為、冒頭急に身籠ってる主人公にまずエッとなり、子供を父に取られてエッとなり、さっき産んだのは男の子でアダムなのに女の子のオリヴィアってだれ〜!?と混乱したのだが、語られないという事はお父さんにやられたんだろうなとうすうす察する。

スピルバーグ版の話を聞くと、父に犯されて身籠るというくだりがハッキリと描かれており、この映画でさえ序盤の地獄エピソードの連続できついなという感じだったのだが、もっと繰り返し描かれるらしい。絶対カットして正解だ。

女の人権なんてない時代のお話なので酷い扱いをひたすら受けるわけだが、途中から出てくる勝気なソフィアと奔放な歌姫シャグの存在が主人公と同様に観客の心の拠り所となる。ソフィアが地獄に落とされた後にセリーに感謝を述べるところは思わず一緒に泣いた。

酷い目にあっていた女性が女性と連帯して幸せを掴む姿は感動するものの
キリスト教徒お得意の赦しが出てくるのがね!だるいね!
良いことした気になるなよモラ夫!と思っちゃって感動しきれない。

あとラストで感動ー!かと思いきやネティの面影なさすぎてズコーとなった
もうちょっと似てる人いなかったんかい

ブラック要素たっぷりのミュージカル曲はグルーヴが心地よいものが多かったが、あまりパッと印象に残るものはなかった。
シャグの作ってくれたシスターが一番感動したかな
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