シネラー

ジェクシー! スマホを変えただけなのにのシネラーのレビュー・感想・評価

3.0
スマホのAIに振り回されていく、
コメディ映画を初鑑賞。
只、思ったより素直に笑えない
コメディ映画だった。

スマホ依存の主人公が、
新たなスマホに搭載された
毒舌AI"ジェクシー"
に振り回されていくコメディだが、
この主人公がスマホ依存な事もあって、
他人との関わりを持とうとしない
という問題を抱えており、
その部分での成長物語も描かれていく
作品でもあった。
スマホ依存という現代的な問題を
スマホ自体が持ち主の生活を脅かす
設定は面白く、最終的にスマホ批判の
映画にもなっていない結末は良かったと思う。
又、吹替えで鑑賞したが、
杉田智和と花澤香菜の罵詈雑言は、
作品にも合っていて良かった。

只、ジェクシーの助言から
主人公の生活が向上していくのは、
展開として分からなくはないが、
何故に職場の部署を左遷したのか、
キックベースが上手くなったのか等。
色々と意味があるようで意味が無かったり、
特に主人公は何も行動していないのに
上手くいってしまう、
ご都合展開が多いと思った。
最終的にジェクシーがスカイネットや
ウルトロン染みた、何でもありなAIと
なっていくのも、作品の規模として大味
に感じられた。
コメディ部分に関しても
今一つ笑えない下ネタが多く、
下品な印象が残ってしまった。

設定自体は面白く、
何も考えずに観ていられる
コメディ映画だったが、もっと日常的な
笑いを期待していただけに、
個人的には少々期待外れな作品だった。
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