オザキ

ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷のオザキのレビュー・感想・評価

3.3
”狩り場”へようこそ

<あらすじ>
ハロウィンの夜、ハーパーはルームメイトやパーティで知り合った大学生たちとともに郊外にあるお化け屋敷に向かう。廃墟のような屋敷、彼らを迎え入れる不気味なピエロに期待をふくらませ、ハーパーたちは屋敷の中へと進んでいく。やがて、その屋敷が単なるお化け屋敷でないことに気づく。そこは、殺人鬼が殺しのために作った場所だった。

”殺人迷宮ホラー”
『エスケープ・ルーム』や『CUBE』といった作品群が有名ですよね。あらゆるギミックと仕掛けられた罠によりドシドシ人が死んでいくというアレ。ところが今作はひと味違っており、肝心の殺人だけはギミックに頼りません。それは当然、目的は”狩り”だから。ピエロの面を付けた人間達に襲われるというハロウィン感溢れる内容です!



※ここからは一部ネタバレありレビューになります。マイナス点が多くてすみません🙇‍♂️

<総評>
アトラクション目当てで見るには抜群の面白さとワクワク感。ただし、ホラー演出の切れ味やスプラッターは控えめなので、ホラー常習者はその点に不満を感じる可能性アリです。


プラス点①テンポが良い
映画開始10分くらいでお化け屋敷へ。割とサクサク物語が進むので見易いです。

プラス点②自分もお化け屋敷を探索する様なアトラクション感
ここが1番のストロングポイントだと思います。友達同士でお化け屋敷に入っていくあのワクワクとドキドキの疑似体験です。好きな女性or男性を誘って、一緒にキャーキャー言って楽しむのはどうでしょう?あ、ソーシャルディスタンス忘れてた😱(←1人で観に行った)

マイナス点①殺人描写のあっさり感
「ピエロ登場→すぐ人が死ぬ」の流れが多く、え?今死んだ??って感じでした。ピエロが大音量で登場すれば、それがホラーになる訳ではありません。ギミックによるネチネチした攻めも無ければ、ピエロに追われたり隠れたりする恐怖も薄口。一言で言うと”焦らし”が足りません。恐怖をもっと煽っても良いと思います。例えば中盤の演出…①クモ恐怖症の女の子が入った棺桶に頭上から大量のクモが投入される といったシーンや、②シーツを被ったマネキンの中に本物の殺人鬼が紛れてる みたいな煽りを増やして欲しかった。自分には見えない所からピエロが何かを仕掛けてくる、その感触が怖いんです!


マイナス点②グロくない
今作はPG-12指定。人が死ぬ時は必ず頭をハンマーや槍で一撃にされます。ちょっと待ってくれ…殺人鬼達は”狩り”をしに来てるのに、そんなにサラッと殺して良いわけ?獲物を捕まえてジワジワ痛めつけたり、罠くらい使っても良いんじゃないかな?ハンマーで殴りに行こうとするから反撃されるんやでバカー! という感じで少々現実味に欠ける上、スリルも半減してしまいます。この内容ならせめてR15で上映してもっと過激にしても良いんじゃないかな🤔 雰囲気はイーライ・ロスなのになぜこうなったんや…。

マイナス点③ミッチは何しに来たんや!?
普通に怖くないし、意図が不明。
オザキ

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