日本では劇場未公開。それも関係するのか、かくれんぼの決め言葉「もういいかい?」を意味する原題「Ready or Not」をそのまま残してBD化したウォルト・ディズニー・ジャパン、やればできるじゃん!
というわけで、富豪一族に嫁いだ主人公が、リアルかくれんぼの餌食になるという話。なんと隠れるのは花嫁だけで、彼女以外は全員が鬼という地獄設定。そんなのありか? しかもこのかくれんぼは、殺人ゲームとしてどんどんエスカレートしていく。
「ナイブズ・アウト」や「ザ・メニュー」と同じ、富裕層の変態的な娯楽を描くブラック・コメディと、スプラッター・ムービーとしてのエグさを合体させた作品になっている。アンディ・マクダウェルやヘンリー・ツェーニー等の有名ベテラン俳優が結構お馬鹿な演技を披露するノリに途中離脱も頭をよぎったものの、主演のサマラ・ウィーヴィングがウェディングドレスの裾を破り捨てコンバースに履き替えた辺りから、絵になるシーン連発で、爽快感抜群のラストまで一気に楽しめた。