白と黒。
映画と現実。
演技と本気。
俳優とヤクザ。
それぞれを演じた二人の俳優、
カン・ジファンとソ・ジソブの、
光と影のような
シンメトリーが素晴らしい。
特に血を浴び、泥にまみれる、
ソ・ジソブの格好良いことったら…
彼は汚れれば汚れるほど、
輝きを増すのかも。
あの哀愁をおびたまなざしが、
哀しみや切なさを饒舌に語るのだ。
「白」と「黒」の二人は、
クライマックスで拳を交え、
泥だらけになり「灰色」に混ざりあうが、
やはり相容れず、
「黒」は「黒」のまま生きることを選ぶ。
ラストのあのジソブの表情も、
「これが現実なんだよ!」
と挑みかかっているようで。
かなり尖っていてクール!