元プレイボーイで遊び相手としては最高だが「親」にはなれなかった伊達オヤジという、キムタクのキムタク役以上にビル・マーレイがビル・マーレイ役だった。
それはいいとしても何このウディ・アレンの八番煎じは…と言いたくなるというか、ありがちなライト中年期の危機を「ニューヨークの成功者」で描くのはおそらく「普通の生活」の感覚や眼差しなど一切持ち得ていないソフィア・コッポラ作品なので仕方ない(というかそこが強みでもある)けど、作品の魅力を完全にビル・マーレイ役のビル・マーレイに委ねちゃってるので空っぽさがハンパない。
ウディ・アレンのようにわざとらしいけど気の利いた言い回しもなく、金持ち夫婦のちょっとしたすれ違いと仲直りを見せられただけの映画であった…
主人公の妹役、何で見たんだっけと思い出せずモヤモヤしてたんだけどサクセッションだ。加藤ローサ似。