実話をもとにした物語。
「シティオブゴッド」で世界中を震撼させたフェルナンドメイレレス監督作品。
2013年に南米出身で現ローマ教皇になったフランシスコと前教皇ベネディクト16世が出会い、懺悔と歴史の過去を話していく物語。
最初は宗教映画で難しそうだなと思っていましたが、まったくそんなことなく2人の話が非常に興味深い。
ローマ教皇が世界に与える影響は大きい。
しかし2000年代はカトリック教会にとっては黒歴史である。神父による少年の性的虐待疑惑が浮上。「スポットライト」で描かれている。世間からバッシングを受け、信者も減っていった。
しかし、保守派のベネディクト16世は何も改革はせず、ただ黙認するだけだ。
フランシスコは何とかして彼を説得する。
この映画は「宗教と歴史」を細かく描いていると感じた。アルゼンチンで1970年代の独立政権時代にフランシスコはカトリックを守るため、真実を黙認してしまった。それに悔やみながら、神父をしているのだ。
だからこそベネディクト16世にカトリックの海角を求めようとしている。
そんななか、ベネディクト16世は教皇を辞退し、フランシスコを教皇に任せる…。
ドキュメンタリータッチで作られていてアンソニーホプキンスもジョナサンプライスも司祭に見えるくらい溶け込んでいます。
今、世界で分断が続くなか「壁を作らず、橋を作れ」というように宗教や民族を越えて手を取り合うことが重要だと、この2人を見て感じました。
一緒にサッカーを見ましょう!!!