ちぃ

2人のローマ教皇のちぃのネタバレレビュー・内容・結末

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

★4.2 2012年、カトリック教会の方針に疑問を感じていたベルゴリオ枢機卿は、ベネディクト教皇に辞任を申し出るためローマを訪れる。2人の思想は、水と油くらい相反するものであったが、ベネディクト教皇はスキャンダルで苦しみ、今後のカトリック教会について深く考えている最中、ベルゴリオ枢機卿と面会することとなる。
教皇は神のごとく敬われるが、当たり前に一人の人間である。自分も罪を犯したり、許しを請いながら生き、自分の信念に基づいて神や人と向き合って生きていて迷いも生まれる。そんな孤独な教皇と、庶民に近いところで彼らと共に時間を過ごすことを信念に置いているベルゴリオ枢機卿の対話。自分とは遠いところの話のように感じていたが、それでも楽しめた。教皇選挙の“コンクラーヴェ”の儀式がとても興味深かった。
死をもって退位が常の教皇が、生前退位に至り、その次の教皇をベルゴリオが務めることに。熱いものを感じた。
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