☆キリストの神に対する価値観が正反対の神の代表者が、立場を超えて敵から無比の友になる実話は、映画の枠を超えるパワーがあって、観る価値を感じる。
☆大聖堂での枢機卿会を皮切りに、カトリック教会の大行事など大掛かりなシーンを見事に再現していて、お金の掛け方が凄い。
☆当時の実際のニュース映像と新たに撮影されたドキュメンタリータッチの映像が融合されているが、境目が曖昧なくらい自然で綺麗。暗黒の歴史や社会課題を突きつける描写は訴えかけるものがある。
☆教皇とフランシスコ枢機卿との対話は、緊迫感や信念や本音でのぶつかり合いなど、都度変化していって芝居ではあるが凄みがあった。
☆進歩派のフランシスコ卿の、普通の文化好きな一般市民的生活は目新しさがあって面白い。
☆辞職願を不意に渡し続けるひとりと、否が応でも受け取らないひとりの幼稚なバトルはお茶目で良かった。
☆意外性のある音楽が効果的に使われていて、シュールな世界観だった。
☆何ヵ国も共同で製作されていて、グローバルなお祭りのような豪華絢爛な雰囲気は難しい内容でも楽しめた。
