ペジオ

2人のローマ教皇のペジオのレビュー・感想・評価

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)
4.0
神の声より君の声

保守と改革、正反対の性質を持つ二人のシンプルな会話劇ながら監督がフェルナンド・メイレレスだからか撮影や編集で心地よいテンポが生まれていて全く飽きない(リズム感の良い監督だなと昔から思う。)
ローマ教皇という神格化されがちな地位の二人がラストの頃には「二人の愛らしいおじいちゃん」として観られるのは、丁寧な人物描写の賜物か
演じる二人の名演含めおじいちゃんたちが魅力的過ぎて、ベルゴリオの回想パートが少し退屈にさえ感じる(画作りもドラマチックな陰影や動作がなされているにも関わらず、ジジイ二人のやり取りの方が全然観ていられるのである。)

如何せんキリスト教に明るくない自分には理解しきれない部分もあるのだが、「告解」とは司祭を通して「神」に罪の告白を届ける…という理解で良いのだろうか?
この映画でも描かれる告解はその側面もあろうが、それ以上に「神の前に君に聞いて欲しい」と思わせる何かが二人の「人間」の間にあった様に見えた
結局いつだって背中を押してくれるのは、神よりも「友人」なのだ

歩数計の声が神の声に聞こえてくるのとか面白いね