ロビン・ウィリアムズの死は非常にショッキングだった。あんなに楽しく、時にはシリアスな作品を世に出して楽しませてくれた人の自殺は、自分の胸にあった何かがスパッとなくなったような感覚になったのを覚えている。特に自分は自殺を選んだ人の作品はどうしても見る勇気が出ず、大好きだった「ミセス・ダウト」も「ジュマンジ」も「グッド・ウィル・ハンティング」も彼の出演作はもう見ることができなかった。このドキュメンタリーでどんな感情が生まれてくるかが怖くて、勇気を出して見ることにした。このドキュメンタリーの上手さ、なのか、彼のインタビューの声は流しているが、本人が喋る映像はなく、どれも過去の映像だけだった。それがもう「ここにいないんだ」という感覚になった。そのためか、彼の人生や苦悩に焦点を当てられて悲しみを薄めているようにも感じられた。身内でも出てる人出てない人がいたのも痛々しさが伝わる。ビリー・クリスタルの出演は効いたよね。スパッとなくなった部分は埋まらなかったが、それはもう仕方ないんだな。