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Mad Mutilator(原題)
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『Mad Mutilator(原題)』に投稿された感想・評価

8ミリフィルムで撮影された『OGROFF』別名『MAD MUTILATOR』

森にひっそり棲むオグロフさん。
彼は過去に受けたトレパネーション(穿頭術)で片方の目を切除、そのためニット帽と奇妙な仮面を被り、森の侵入者を敵とみなして斤で惨殺を繰り返す。

冒頭、森の途中で立ち往生しているらしい家族。まず子供が消える。子供を探して森へ入った父親が首ちょんぱされて戻ってくる、残された母親は恐怖で全力疾走、オグロフさん追う。

延々と続いた追いかけっこもやがて終わり、母親はオグロフさんに拉致られ、髑髏を飾った木に吊るされる。
彼女の目の前には焚き火があり、煙で燻されてるよ……おかん燻製になりそう……。

冒頭から子供を殺る場面が入り、そして母親の眼の前で子供を解体、そして焼いて食べちゃうオグロフさん。

オグロフさん部屋に貼ってあるおっぱいピンナップがおかずらしいのですが
、斤を股に挟んで斤をしごきながらオナニー。
かと思えば後半に拉致ってきた女性といちゃこいたりするというちん〇起動の訳の分からなさ。

木こり(チェンソー)vsオグロフ(斤)の対決になったり(斤勝利)

逃げ出した女性を追って華麗にYAMAHAのバイクで追跡するオグロフさん。
勿論ヘルメットも着用。
しかしバイクですっ転ぶ。
その衝撃で気絶、その後20分くらい画面に出てこない。
おい!オグロフーーー!笑

一方、地下室やら墓場からわらわらわいてくるゾンビ達。
最早何がなにやら分からない😂

ストーリーに整合性がなく『悪魔のいけにえ』やっていたら途中から『死霊のはらわた』になり『バーニング』をいっちょ噛みして最後は『ナイト・オブ・ザ・リビング……』になるという迷走っぷり。

台詞は殆ど無く、びょびょしたシンセのスコアが流れ、ツギハギなプロットとのんびりした編集、ゴアは雑な切り株が殆ど。
基本チープで凝ったところはないものの、ただ不思議なことに激しくローファイな画面から漂う雰囲気は悪くはない……気がする。
観てると脳みそが非常にゆるゆるになりそうではあるけど。

真剣に観る……というより、BGMVとして使うといい感じ。怪しげな雰囲気になるよ!
8ミリフィルムの独特のテクスチャって何か良い……レコード盤のブツ…ブツ…に通じる本来は知らんけどノスタルジーが刺激されて逆に新鮮に感じるのと似ている。

視聴時間は実際より長く感じる作品ではあります……90分が2時間くらいに感じた……😅
4.2
森の中に潜む謎の殺人鬼が次々に人を惨殺するお話

演技・撮影・編集のどれもが酷くて本当にどうしようもないSOVゴア映画にも関わらず、どこか惹きつけられる魅力が宿っていて確かに面白い。観る前はこの映画が「傑作」と評価を受けていることが本当に理解できなかったが、観た後は確かに「傑作」に値するSOVゴア映画であると言える。

明らかに意図的ではないような可笑しさが全編に張り詰めており、全体的なしょうもない雰囲気も相まって観ているうちに次第と面白くなってくる。例えば序盤の女性が殺人鬼に捕まる場面をとっても
・捕まる瞬間に何故か棒立ちの女性の姿カットが挟み込まれる
・捕まった割にはあっさりと抜け出せるし、殺人鬼が追いかけるのが遅すぎる
など制作側が意図していないような可笑しさが至る所で見られる。
それに加えてジャンルレスでフリーダムな物語展開が加わることによって、明らかにどうしようもない映画であるにも関わらず何故か観ていて笑いが止まらないシュールなSOVゴア映画に仕上がっているのだ。多分この魅力は映画本編を観ない限りは絶対に伝わらない......
容赦の無いゴア描写とその描写のしょうもなさも映画に宿るシュールな雰囲気を高めるのに寄与しており、味は無いはずなのに全編に謎の美味しさを感じるような本当によくわからない傑作となっている。
フランス版『Killing Spree』と言うべきか。

マジでしょうもない映画なんだけど何故か滅茶苦茶面白くて素直に楽しかった...!本当に何で?
1.5
この作品をどうやって知り、どのようにしてココにたどり着いたのか知らないが、ここは映画を観る者の終着駅。

最初観た時あまりに酷い映像、あまりに酷い脚本、あまりに酷い演技、あまりに酷い編集、あまりに酷い完成度、あまりに酷いハワード・ヴァーノンなどからジェス・フランコ関連かと思ったがどうやら違くて、Z級ホラー映画が好きで同人誌とか発行してたマニアが自分の経営するレンタルビデオ店で常連相手に貸し出そうとしてスーパー8で撮影した完全自主製作映画らしい。

母親の前で子供を殺してバラして喰っちゃうとか、唐突に現れたゾンビを倒してゾンビの内臓に人間が喰らいつくなんていうイカれたシーンは普通の映画では絶対観れない自主製作ならではかも。

…というわけなので、出来の悪い作品によく「素人臭い作品」などというワードを使うが、本作は正真正銘の素人が製作している。
だから本作の正しい論評としては「素人が作ったにしても酷い」が正解。
でもなんか映画界の最深部を覗いてるような背徳感が堪らないんだなぁ。