ぽん

ブラック・クリスマスのぽんのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・クリスマス(2019年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

いわゆる殺人鬼モノ、スラッシャー映画の系譜になるんだろうけど内容的には異質。これ、ヒロイン達が戦っているのはただの殺人鬼じゃなくて男性優位主義や女性差別ですよね。

主人公のイモージェン・プーツは、かつてデートドラッグを盛られてレイプされた女子大生なんだけど、泣き寝入りはせず、その相手も含めた大勢が集まるパーティで「あれは暴力」と糾弾してみせる!ここはアッパレ。

Me Too運動の盛り上がりに乗っかって出てきた感アリアリな作品ですが、こういうのキッチリ言わせてもらうわよって明快な態度は悪くないと思う。

通常のホラーならファイナル・ガール(最後に生き残る女の子)は1人な訳ですが、ここでは女子たちが力を合わせ戦い抜き大勢が生き残る。これはホラーではなく闘争ですね。男子寮VS女子寮。もっと言えば男対女。

それにしても、あそこまで男の子たちをアホアホに描かなくても、という気はする。男性をバカにし過ぎる態度は、女性を軽くみる輩と同じレベルに落ちてるってことじゃないかと。

「暗闇にベルが鳴る」(1974)のリメイクってとこに興味を持って鑑賞しましたが全くの別モノでした。ビニールを使って殺すとこだけが微かなオマージュ。
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