かえるのエリー

WAVES/ウェイブスのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
3.3
A24という映画会社に特に思い入れはない。本作もそうとは知らず、確か以前に王様のブランチで紹介されてたな〜、ジャケットの景色が綺麗だな〜、という程度の情報のみで鑑賞。結果、同じA24制作の「ムーンライト」に雰囲気が似ていた。

映像はドキュメンタリー風と言おうか。ナレーションもないのでホームビデオ風(悪い意味ではない)な感じも。そこに歌詞をマッチさせた音楽を乗せる。セリフだけのシーンより、音楽が入るとぐーんとボリュームが上がるのは意図的なのだろう。歌詞がより入ってくるし、心拍数も上がる。


以下ネタバレ感想


途中で何度か画角が変わる。私が気づいたのは3回だったが、最初に縦長になってからは、恋人を殺してしまった兄から、加害者家族になった妹に主役が移る。自分に良くしてくれた兄の彼女が亡くなることを防げなかった葛藤や、世間での立ち位置なぁ。。。ただ、その後の2回(最後は元の画角へ)の切り替えは効果をあまり感じられなかった。

レスリングに励んでいた兄が転げ落ちるスピードが早く、普通に関わっていたつもりの家族がその在り方を悔やむ様は、自分も子育てや躾などを振り返り、なんか重い気持ちになった。