トロかじき

コリーニ事件のトロかじきのレビュー・感想・評価

コリーニ事件(2019年製作の映画)
3.9
コリーニ事件

映画を観る側にとって、一番の充実とはなんやろうか。

親に連れられて映画館に通ってからの映画ライフ。小学、中学、高校とどっぷり映画が趣味な人生を送ってきた身として…

その映画にハマれる事と、その映画を観た後の充実感。それが最上の至福。

ネットも携帯もない頃からの映画ファッカーとしては、当時は「デニーロが出てる映画やから観る」「おっ!これはバトル・戦争モノやから観る」くらいの勢いで観る。

VHSやベータでその日に観る友達の家に合わせたり、友達が今夜はこれ観るぞ!言うたら夜10時くらいに友達の家に野郎共が集まってコーラ、ポテチ片手に鑑賞。そんなぶっ放し鑑賞ライフを送っていた。

現在ではネット、そしてこのフィルマで他人のレビューを読んでから興味を持った映画を観る…どんな映画かはかるーく知ってから観るみたいな流れ。

違う違う!そうじゃなーいー(鈴木雅之

今回はワテのレベルをとっくに越えた映画ファッカーの新作狩人・薬莢デカ・フィルマバカの友達に「これ良かったですよ」くらいの情報だけで鑑賞。

レンタル屋のジャケット裏側を見ないくらいの情報量での鑑賞。

いやぁ〜これが良かった!

映画雑誌買ったり、役者や監督やどんどん知識増えた人間には感じられないような、あの十代の頃のような「おぉ〜そうなるんか!その話しなんか!」という衝撃、感動。

ワテは映画やアニメや漫画の話ししか出来ないオタク人間は苦手や。多分、自分はオタクごりごりの人間やないんやろう。

作品だけを語るんじゃなく、自分の人生やエピソードやその時の情景を語れる人が好きで、自分は映画の良さを語ると同時に人生エピソードのオチまで語る。

MCUファンのオタクトークとか5分も聞いてられん。作品に奥行きもないし、そんな作品が好きなオタクのトークもおもんないしなぁ。

この映画の舞台、物語、役者、展開。
いやぁ〜なんも想像してへんし、なんも知らんのが良かった良かった!楽しめた。

中学、高校の頃の、野郎共で集まって映画観てたみんなと観てものめり込めた映画やと思う。

重厚な人間ドラマ。存分に味わえました。
ノー情報で教えてくれた映画バカさん。ありがとうな!