ポケ文太郎

コリーニ事件のポケ文太郎のレビュー・感想・評価

コリーニ事件(2019年製作の映画)
4.0
2019年ドイツ映画🇩🇪

実話だと思っていたら同名のベストセラー小説の映画化でした
原作者フェルディナント・フォン・シーラッハ氏ご本人は著名な刑事弁護士でもあり、彼自身が取り扱った事件をベースにして書き上げたのが本作、とても重厚な法廷サスペンスです

ある殺人事件の国選弁護人に任命されたのは新米の弁護士、しかも被害者は彼の幼少期からの恩人
被疑者とされる男はドイツ在住イタリア人コリーニ氏、事件について一切口を開かない彼を弁護することはできるのか…

この原作が実際に「ドイツ政府を動かした」という事で心して鑑賞したつもりでしたが…やはりラストは重く辛かったです

個人の怨恨から戦争犯罪、戦後の司法について
徐々に明らかになっていく「真実」

法廷物なのに白黒つけれない…
鑑賞後も様々な思いや感情が残る、そんな作品でした
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