梅ちゃん

ガンズ・アキンボの梅ちゃんのレビュー・感想・評価

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)
4.0
『殺人ゲーム実況にクソリプ送り続けたら2丁拳銃に人体改造されたでござる』の巻。

元ハリー・ポッターでお馴染み、ダニエル・ラドクリフ演じる喘息持ちの冴えない青年マイルズが、図らずもデスゲーム『スキズム』に巻き込まれる。ひげ面、下着姿にガウン、モフモフの虎のスリッパ、両手が2丁拳銃といったロックな出で立ちで街を駆ける。

マイルズをつけ狙う殺人ゲーム『スキズム』のエース、ニックスを演じるのは、Netflix映画『ザ・ベビーシッター』でセクシーなお姉さんを演じていたサマラ・ウィーヴィング。眉無しクマ有りの迫力満点の美女が笑いながらガンガン殺しまくります。

一対多数のニックスの戦闘シーンはガンカタ的、ゲーム画面的。BGMがノリノリかつグルグル動くカメラアングルにテンションブチ上がり!執拗に股間を撃ち抜きまくるニックスに戦慄が走りました。『キングスマンFA』ではこういうのが観たかったんですけどねぇ…。

安全な場所から殺人ゲームを楽しむネット民(映画を観ている人?)を皮肉った社会的メッセージや、若干ご都合主義が気になる展開はさておき、とにかく不謹慎に楽し過ぎたR-15バイオレンスな95分。つい続編を期待してしまう終わり方ではありましたが、特筆すべきはニックスのブッ飛んだキャラクター。こちらが主人公と言っても良い程に魅力的で、その生い立ちや背景もドラマチック。是非スピンオフが観てみたいと思わせる記憶に残るキャラクターでした。ハーレイ・クインで行けるなら良いでしょう!