真っ黒こげ太郎

レッド・ホークスの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

レッド・ホークス(2018年製作の映画)
3.5
弾が切れたらナイフを使え!!!

ナイフが折れたら拳を使え!!!

一人でも多くの敵を殲滅するのだ!!!!


拳が折れたら蹴りを使え!!!

足が折れたら頭突きや噛みつきを…って流石にしつこい。w




テロリスト軍団と激しい死闘を繰り広げるトルコ軍特殊部隊、ホーク隊。
彼らは敵に追い詰められ絶体絶命の危機を迎えていた。

その窮地を脱するために高空部隊がテロリスト軍団に向けて大爆撃!!!
間一髪でホーク隊は助かるが、戦闘機が損傷してパイロットが脱出、戦地に置き去りにされてしまう。
ホーク隊はパイロットを救出するために敵地へ向かうが…。




敵地に置き去られたパイロットを救出するために、特殊部隊が敵地で死闘を繰り広げる、トルコ産のミリタリー・コマンド・アクション映画。

偶には火薬マシマシでドンパチしまくりなコマンド・アクションが見たい!って事で良さげな感じのヤツを適当にレンタル。


本作は実話を元にしてるらしいがお話はものっそいシンプル。
テロリスト軍との戦いで窮地を救ってくれた仲間が、敵地で動けなくなったので特殊部隊の皆々様が助けに行き、たどり着いた敵の本拠地で大バトル!!という、かなりベタ目なお話。
航空機パイロットが戦地に置き去りにされるのは「エネミーライン」っぽいですが、パイロットのアレコレはついでのサブストーリーとして描かれ、今作では彼らを救うために奮闘する救出部隊の方がメインに描かれます。

ドンパチシーンは冒頭とクライマックスに集中しており、それ以外の場面では悪党兵士をボコったり、仲間同士で駄弁ったりしながら進軍。
登場人物の掛け合いは悪くないし、チーム同士の仲良しな掛け合いも清涼剤になって良い感じだが、思ったより派手なドンパチは少なめなのは残念。
人間ドラマもそれなりに時間を掛けて描いているが、内容は平凡かな。
クライマックスは殉職シーンや援軍駆け付けシーンなんかもあるけど、もうちょっと盛り上げて欲しかったな…。


幸い、冒頭&クライマックスのドンパチアクションはそれなりに迫力アリ。
戦うたびにモノホンの重火器やミサイルが火を噴き、あちこちで火薬が大爆発し、火柱と土煙が舞いまくる。
何でもトルコ軍が全面協力しており、兵器類や重火器類はしっかりと本物を駆使しているのは好感触。


ただ、アクションもドラマも取り入れようとして、どっち付かずな内容になってしまっているのが何とも勿体ない限りだと思う。
ドラマ目線で見るとラストの死にまくり展開がイマイチだし、アクション目線で見るとクライマックスの戦いが尻切れトンボで終わってる様にしか見えないし…。
(最後のオチも「?」って感じがする。)



コマンドアクションとしてはベタを貫いてるし、火薬のドンパチもあったりしてそれなりに飽きずには見れるんだけど、何だかもうちょっとアクションかドラマのどちらかに絞って、上手くやれなかったものかなぁと思ってしまった。
過度な期待をしなければまぁ見れなくはないと思うので、ドンパチ映画好きならあんま期待しないでどうぞ。