[] 60点
ルクレシア・マルテル長編四作目。アルゼンチンの僻地で行政官をしながら妻子のいる都市への帰宅を望む男の話。『夷狄を待ちながら』の主人公ほどの適応能力はなく、ひたすら女たちをエロい目で見ながら適当に仕事をしている。部下と喧嘩したら部下の方が先に本国帰りになったというシーンで、いきなりサマの後ろにアルパカが入ってきて爆笑した。黒人の召使いが褌に白髪のかつらに王国風ジャケットというチグハグな格好をしていて、正に植民地って感じ。囁き声や隙間風等の音響が良いので映画館で見てみたかった。前半90分と後半30分で物語が全く変わってしまう感じ、『The Tale of King Crab』みたいだなと。後半30分のビクーニャ・ポルト討伐戦は、『ナイチンゲール』とかオセアニアっぽさもあり。なんか京都ヒストリカとか好きそうな映画なんだけど、やっぱ高かったのかラテンビート止まりだったようだ。
