初ルクレシア・マルテル。
1700年代の南米に住む、スペイン王室の士官であるサマ(ディエゴ)は、停滞する町からより良い場所への転勤を認める国王からの手紙を待っている。「時代劇」という言葉から想像する…
[] 60点
ルクレシア・マルテル長編四作目。アルゼンチンの僻地で行政官をしながら妻子のいる都市への帰宅を望む男の話。『夷狄を待ちながら』の主人公ほどの適応能力はなく、ひたすら女たちをエロい目で見…
主人公がいつまでも帰れないというのはブニュエル映画の不条理に似ている気がするが、地味な画面が続くため正直なところ微妙。ちょっと想像してたのと違ってたから拍子抜け。後半パートになるとまるでヘルツォーク…
>>続きを読む討伐隊に参加する後半のシーンから色彩とアクションが一挙に展開される。熱帯植物の鮮明な緑、透き通った空の青、艶やかな衣装、赤い塗料で全身を彩る先住民。不可解で幻想的な光景のなかで狩られる側になり、身体…
>>続きを読む帰れず、引き延ばされていく完全に無駄な時間。緊張の間に奇妙に居座る脱力感はサマの帰る気力を次第に削いでいく。
音と音楽、色使いがキモくて不快な異国感がある。その異国感や景色に引力があり、サマがそれに…