ネトフリオリジナルアニメで数々の賞を獲った作品ということで観ましたが、なかなか独特な作品でした。
かなりクセの強い洋風の作画、フランス映画らしい?少し不思議な世界観で、決して観やすいとはいえないアニメ映画。オープニングから切り取られた手が一人(ひとつ?)で街を徘徊する一方、過去に闇を負ったある貧乏な青年の生活が描かれる。
基本的に、この手の物語と青年の物語が同時並行的に描かれる。最後にこの2つの物語は交わり一つの事実として語られるものの、青年の再生の物語であること以外は、結果的にどういったことを伝えたかったか、あまり掴み切れませんでした。きっと色々なメタファーも含まれていたのでしょうが・・・
まあ、物語のメッセージ性そのものよりも、フランス映画らしい芸術性、コンセプト、雰囲気を楽しむ作品だったのかもしれませんが、ことアニメ作品に関しては、やはり一定レベルの分かりやすい起伏ある物語のほうが好みなのだと再確認しました。