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シンクロニックのSSDDのレビュー・感想・評価

シンクロニック(2019年製作の映画)
3.7
■概要
救急隊員の二人は親友で一人はアルコール中毒で女あさりだけで孤独に過ごす男、一人は歳の離れた娘のいる妻帯者。
ある日から不可思議な現場が増え、あり得ない症状や理解不能なことが多く、その場には必ずシンクロニックという薬物があった。ドラックにはタイムトラベルする効果があった、親友の娘も手を出したことで失踪したことが判明し、親友の娘を救うために様々な時代に捜索に向かう…。

■感想(ネタバレなし)
アルカディアと同監督だったのか通りで奇抜な感じがするが、アルカディアも好きなのでこの作品もハマりました。

全体的に暗く、全く明るい雰囲気もせず職場の同僚のクソ加減とか、警察のいい加減かつ横柄さとか職場環境の悪さみたいなものが妙にリアリティがある。

とんでも科学SFなのだがかなり斬新な設定に惹かれるし潔く解説が適当。主人公だけがタイムトラベルできる前提条件はしっかり提示されたので丸呑みできた。

思ったよりもストレートに進まないのだが、それがなかなか面白い作品でした。













■感想(ネタバレあり)
場所によって移動する時代に左右されるが、高さは考慮されない。
エレベーターの男が落下死だったのはタイムトラベル前に高い階層に行ってしまったからというのが、二階にある屋上で試した時に落下するので判明するのがなかなか面白いアイディア。

確かに過去に移動するなら、危険性しかないし、差別やそもそも言葉も通じない可能性も高いからリスクしかない。

わんこが取り残されたのが切なすぎるし、最後には主人公が握手で掴めるが結局は時代に取り残されたのだろうか。

なんとか錠剤さえ残り分を探し出せればなんとかなる可能性はあるが、開発者が回収自殺していたので望みは薄いか…。

なかなか斬新なタイムトラベルものだったので設定を活かして別の人を描くのも面白そうだと思う作品でした。
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