風来坊

ノー・サレンダーの風来坊のレビュー・感想・評価

ノー・サレンダー(2018年製作の映画)
3.0
独立後の1940年のエジプト。独立しても未だイギリスの間接的な支配が続くなか、イギリス軍兵士が少女を暴行するという事件が起こる。犯人はイギリス軍総督の息子で、イギリス軍が引き渡しを求めるがエジプト警察は正義のために拒否しイギリス軍と対峙する事となる。エジプト製のアクション映画。

スコット・アドキンスさんが主演のような作品紹介もありますが、悪役でゲスト出演なので出番は少ないです…。
それでも終盤に見せ場はあるし、格闘アクションも何時もの回し蹴りも披露してくれます。

エジプト映画なのにエジプト側の台詞も英語なのは違和感がありました…。
ただ、エジプトでは英語は一般教養でもあるそうなのでそれほど驚く事ではないのかも知れません。
エジプトの歴史はよく知らないのですが、イギリス軍はかなり悪く描かれていました。

エジプト映画に馴染みの無いか方は面喰らうと思いますが、国民性かなんか知らないけど平気でビンタしたり口より先に手が出るシーンがよくあるんですよ…。
私は結構エジプト映画を観ているので、耐性ある感じですが初めての人は驚いてしまうのも無理はないです…。

イギリス軍が警察を包囲するのは意外に早い展開。ただそこから本格的な戦いが始まるまでが長い…。この前置きの長さもエジプト映画の特徴と個人的には思っています。
いざアクションが始まると結構な火力と激しい銃撃戦で迫力があるアクションシーンが展開されるがそれも長続きせず中弛み…。

鼓舞する演説があったり市民が弾圧に立ち上がったりと熱い展開はあるのだけど、どうもテンションが上がらない…。
それでも終盤の大乱戦はなかなか見応えあるかなと思います。
私はまずまずは楽しめましたが、クセがあるのでオススメは出来ないかなと思います。
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