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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男のtomひでのレビュー・感想・評価

3.0
とても静かな演出。弁護士が主人公の映画なので映画後半はよくある法廷劇で盛り上げるのかと思っていたが最後まで冷静な映画だった。巨大企業の水質汚染に絡む実話の映画化という影響もあるのか過剰な演出が殆ど無かった。

巨大企業を相手に訴訟を起こすという事がどういう事なのか? 裁判が長期になり、人生をその裁判に殆ど費やさなければいけなくなる現実。ちょっとした正義感だけで引き受けるにはリスクがあり過ぎる。知ってしまった企業の闇の部分には目を瞑って別な正義をかざして弁護士として生きていけるのか…色んな事を考えさせられる。

テフロン加工のフライパンなんて普通に使っていたし、社会的にPFOAの使用規制が行われたのがここ数年の出来事なんて怖すぎる。2023年今現在この裁判が続いている事にも驚く…現実って怖い…。

「ロブは失敗者じゃない」
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